日本メディアによると、日本株が人民元の動向に左右される展開となっている。
日本経済新聞は8日、「中国人民銀行(中央銀行)が公表する人民元の基準値や人民元相場に、日経平均株価も連動する傾向が強まっている。元相場の動向が投資家心理に大きな影響を与えているためだ」と報じた。
「投資家との話題は人民元ばかり。ほぼ人民元相場しかみていない」。ある外資系証券トレーダーはこう話す。
7日は人民銀が1ドル=6.9996元と、7元をわずかに上回る基準値を発表すると、日経平均が下げ幅を急速に縮める場面があった。株式市場では焦点の7元台をつけなかったことで、安心感が広がり、いったん株式を買い戻す動きが広がったという。
同紙は、「米ドルやユーロと比べて、人民元の変動が日本企業の業績に与えるインパクトは小さい。にもかかわらず、人民元は日本株の動向を左右している」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年8月12日