中国中央国債登記結算有限公司(中央結算公司)の最新統計によると、2019年7月末時点で、域外機関は8カ月続けて中国債券を買い増し、保有高が2兆128億4300万元と、2兆元の大台を突破した。
統計によると、域外資金は人民元建て債券の買い増しを続けている。7月末時点で、域外機関は、中央結算公司への債券委託管理額が1兆6951億元と、6月末に比べ528億元増え、中国債券を8カ月連続で買い増した。上海清算所(上清所)のデータによると、7月末時点で、域外機関による上清所での債券委託管理額は約3177億元と、6月末に比べ86億元超の増加となった。統計結果を合わせると、2019年7月末時点で、域外機関の中国債券保有高は2兆元の大台を突破。アナリストは、人民元建て債券のコストパフォーマンスの高さが、外資の資産配分を加速しているとの見方を示した。
また、中国債券市場に参与する域外機関の取引規模も増えている。中国外匯交易センターが先ごろ発表した統計によると、7月の域外機関投資家の取引額は4353億元で、取引量は前月比13%増、前年同月比18%増となった。国家外匯管理局副局長の陸磊氏は、「グローバル資本流動のなかで、中国には収益の魅力と安全性の魅力があるため、クロスボーダー資金流動の量と動向について我々は穏健で、楽観的な見方を保っている」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年8月15日