天然のノニジュース、新鮮な太平洋のマグロ、太平洋諸島諸国の珍しく質の高い製品などが「一帯一路」の風に乗り、中国で新たな市場を開拓しようとしている。
上海自由貿易区保税倉庫で、1195ケースのノニジュースが入庫し、間もなくその中国の旅を開始しようとしていた。上海自由貿易区の設立後、太平洋諸島諸国の農産物の大量入荷はこれが初めてだ。上海自由貿易区内のフィジー国家館で購入者を探し、中国人消費者の食卓に送り届けられる。
第1回中国国際輸入博覧会の会期中、上海自由貿易試験区フィジー国家館が開館された。南太平洋の天然のヤシ油、スキンケア用品などの特色ある製品の展示・取引の場になった。単玉強館長は「ノニジュースは第1回輸入博覧会の会期中に、中国市場の高い潜在力を見いだした」と述べた。
太平洋諸島フォーラム貿易・投資事務所の関係者(以下「同氏」)によると、第1回輸入博覧会の会期中、太平洋諸島諸国と中国市場の関係がより緊密になった。
同氏は「中国人消費者は清潔で天然の有機的な製品を好み、より高品質なライフスタイルを求める。太平洋諸島諸国は世界で最も清潔でグリーンな場所の一つとされており、中国人消費者から好奇心を持たれている。太平洋諸島諸国にとって、中国は重要な市場だ」と述べた。
より多くの太平洋諸島諸国の企業が第2回輸入博覧会に参加できるようにするため、フィジー館は7月に上海自由貿易試験区国別(地域)センター南太平洋島国連合館に格上げされた。フィジー、バヌアツ、サモアなどの各国の展示エリアが含まれ、南太平洋の高品質の農産物をここから全国に送り届ける。
同氏によると、一帯一路イニシアチブの積極的な推進により、太平洋諸島諸国の出展企業、輸出業者、旅行業者が理想的な場を手にした。中国で太平洋の高品質製品、観光目的地を紹介できるようになった。
単氏は「観光も中国人消費者が南太平洋の製品を理解する重要な手段だ。一帯一路イニシアチブのもと、各国の文化・貿易交流が増加している。今後はさらに物流のボトルネックを解消し、双方の交流を掘り下げていく」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年8月16日