中国西部大開発新構造戦略ルートが浮上した。国家発展改革委員会は15日に印刷・配布した「西部陸海新ルート全体計画」(以下「同計画」)の中で、2025年に西部陸海新ルートをほぼ完成させることを明確にした。ルート建設は鉄道、物流ハブなど多くの重大プロジェクトと関わり、西部12省(自治区・直轄市を含む)、海南省の洋浦港、広東省の湛江港などに影響を及ぼす。
西部陸海新ルートは中国西部地区の奥地に位置し、北はシルクロード経済ベルトと接し、南は21世紀海上シルクロードとつながり、長江経済ベルトと連結する。地域調和的発展の構造において重要な戦略的地位を占める。経済参考報の調べによると、西部陸海新ルートは中国が陸海双方向の開放を掘り下げ、西部大開発の新構造の形成を推進するための重要な措置だ。同計画の実施案は現在策定中で、重点活動の推進計画、複数の部・委員会の分業、協力メカニズムなどに関わる。
同計画は西部陸海新ルートの次の戦略的位置づけを明確にした。西部大開発の新構造の形成を推進する戦略ルート。「一帯」と「一路」を結ぶ陸海連動ルート。西部地区の国際経済協力への参与を支える陸海貿易ルート。交通・物流経済の深い融合を促進する総合運輸ルート。
空間的配置については、「重慶―貴陽―南寧―北部湾出海口(北部湾港、洋浦港)、重慶―懐化―柳州―北部湾出海口、成都―瀘州(宜賓)―百色―北部湾出海国の3本のルートを建設し、西部陸海新ルートのメインルートを共同で形成する」とされた。主なカバー範囲には、貴陽、南寧、昆明、遵義、柳州などの西安地区重要都市・物流ハブが含まれる。蘭州、西寧、ウルムチ、西安、銀川など西北の重要都市が影響範囲に入る。
同計画によると、2020年までに一連の重大鉄道及び物流ハブなどのプロジェクトが着工・建設され、陸海新ルートの西部大開発への支援力が顕在化し始める。2025年には経済的で効率的で、利便性が高くグリーンで安全な西部陸海新ルートがほぼ完成する。一連の重大鉄道プロジェクトが竣工し、稼働開始し、主要道路ボトルネック区間が全面的に解消される。2035年には西部陸海新ルートが全面的に完成する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年8月18日