中国国家統計局はこのほど「消費市場のますます強大になる流通方式の革新発展——新中国成立70周年経済社会発展成果シリーズ報告の11」を発表した。同報告が「消費構造のモデル転換・調整、サービス消費の急速な成長」の部分で指摘したところによると、大衆向け外食、文化・娯楽、レジャー・観光、教育・研修、ヘルスケア等のサービス消費が新たな注目点になった。サービス消費市場は全体的規模が拡大を続け、第三次産業の付加価値額が国内総生産(GDP)に占める割合は1980年の20%前後から2018年は52.2%に上昇したという。「中国旅遊報」が伝えた。
新中国が成立してからの70年間を振り返ると、中国の消費市場は規模が拡大を続け、消費構造のモデル転換と高度化を遂げ、人々の素晴らしい生活への需要を満たす上で重要な役割を果たしてきた。中国共産党の第18回全国代表大会(十八大)が開催されて以来、改革開放がさらに深化し、供給側構造改革が引き続き推進され、新業態が引き続き急速に成長し、新しいビジネスモデルが勢いよく発展し、中国国内市場の発展エネルギーが引き続き発揮されており、未来の消費は中国経済が引き続き質の高い発展へと突き進む上での重要な支えになるとみられる。
同報告は、人々の生活水準が緩やかに上昇し、市場の供給サイドが大きな進歩を遂げるのにともない、消費の注目点が人々の物質的な生活ニーズを満たす物質消費から人々の素晴らしい生活へのニーズを体現するサービス消費へと転換していると指摘した。また観光消費について、人々の移動手段の多様化レベルが向上を続け、観光市場の環境がますます改善され、関連の消費ニーズが旺盛であると指摘した。
文化・観光部がまとめたデータによると、18年の中国の一人あたり平均海外旅行回数は4回に達し、国内観光客数はのべ55億人で、94年の11倍になり、年平均成長率は10.3%だった。国内観光収入は5兆元(1元は約15.1円)を超え、94年の50倍になり、年平均成長率は17.7%。試算によると、17年の全国観光産業・観光関連産業の付加価値額は3兆7210億元で、前年比12.8%増加して同期の名目GDP成長率を1.9ポイント上回り、GDPに占める割合は4.5%に達して、前年比約0.1ポイント上昇した。産業別データをみると、観光移動サービスの付加価値額成長率は15.3%、観光外食サービスは15.1%、観光娯楽サービスは17.2%だった。文化娯楽消費をみると、関連市場建設の不断の向上、市場の供給能力のますますの増強などの要因が、文化消費の持続的な成長を牽引した。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年8月19日