中国工業情報化部(工信部)は28日にウェブサイトで、第13回全国人民代表大会二次会議第3775号提案に対し、メタノール自動車を「自動車メーカーの平均燃料消費量と新エネルギー自動車のポイント並行管理弁法」の対象とすることを検討し、メタノール自動車の発展を支えるとの回答を明らかにした。メーカーによるメタノール自動車の製造能力向上を奨励し、メタノール/ディーゼル二元燃料(デュアルフューエル)技術を普及させ、メタノール商用車など多様な車種の製品開発を行うことで市場の需要を満たす。
工信部は、2012年から関連部門と共同で、山西、上海、陕西、貴州、甘粛の5つの省・直轄市でメタノール自動車試験を開始後、投入されたメタノール自動車が1024台、総走行距離が1億8400万kmに上り、メタノール燃料充填スタンド20カ所が建設され、メタノール自動車製品やメタノール燃料スタンド建設、作業安全などの技術標準規格の発表を進めたとしている。
また、現在は全国自動車標準規格化委員会へ、「メタノール燃料エンジン技術条件」、「メタノール燃料自動車技術条件」、「ディーゼル/メタノール・デュアルフューエルエンジ技術条件」、「メタノール自動車エンジン潤滑油」、「メタノール自動車燃料システム技術条件」、「メタノール燃料自動車燃料消費量試験方法」など業界標準規格の策定を指示している。今後は、こうした標準規格の発表を加速し、生態環境部が定めるメタノール自動車汚染物質排出基準と適合させ、メタノール燃料とメタノール自動車の応用需要に対し、標準規格体系を着実に整備していく。
工信部は、すでに発表された技術軌範をベースに、自動車用メタノール燃料充填スタンドの設計及び施工規範などの標準規格の策定を急ぎ、メタノール燃料充填システムの建設を標準規格化で支える方針を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年8月29日