人民元レートが大幅に元安へ動いた後、外資は人民元資産を手放したのだろうか?2019年8月の域外機関による実際の動きをみれば、この疑問の答えが分かる。
全国銀行間同業拆借中心(NIFC、「交易中心」)は2日、8月の域外機関投資家の取引額が6241億元で、取引が膨らむと同時に699億元の買い越しとなったことを明らかにした。8月の人民元レート、中間値(基準値)、人民元指数はいずれも大幅な元安となったことは押さえておくべきポイントだ。また、9月2日時点で、今年の香港市場から上海市場への「ノースバウンド資金」は1269億元の純流入となっている。
アナリストは、域外投資家が人民元安リスクをリスク要因として重視しているが、現在の市場には強烈な人民元安期待が存在せず、中国債券のスプレッドにも十分な魅力があると説明。為替リスクが解消されて、外資の購入意欲は一層強くなったとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年9月3日