国家統計局、科技部、財政部は8月30日、『2018年全国科学技術経費投入統計公報』(以下、『公報』)を発表した。『公報』によると、2018年の全国の研究・試験開発(R&D)費は1兆9677億9000万元で前年比2071億8000万元、11.8%増加。研究開発費投入強度(国内総生産と比較)は2.19%で前年比0.04ポイント上昇した。
中国科学技術発展戦略研究院科技統計・分析研究所の朱迎春副所長は、「経済の下降圧力が拡大し、国家財政収入が緊縮化する中、中国の科学技術経費の投入は良好な増加を維持し、研究開発費は2桁の大幅増を維持している。中国の研究開発費の増加速度は世界トップクラスを維持し、米国、日本、ドイツなどの先進国を上回る」と話した。
国家統計局社会科学科学文化司統計師の李胤氏は『公報』を以下のように分析。2013年に研究開発費が日本を超えてから、中国の研究開発費の投入は世界2位につけている。2018年の中国の研究開発費投入強度は2017年のEU 15カ国の平均水準(2.13%)を上回り、2017年の経済協力開発機構(OECD)加盟35カ国の12位に相当し、OECDの平均水準(2.37%)に迫っている。