30日付けロイター通信によると、横浜市で今週、アフリカ開発会議(TICAD)で開かれ、債務の持続可能性が重要なテーマの1つとして取り上げられた。
会議では、アフリカ諸国の首脳らと国際的な融資機関がアフリカ大陸の発展について意見を交わした。中でも中国によるアフリカへの積極的な融資に関心が集まったが、これに対し、アフリカ開発銀行(AfDB)のアキンウミ・アデシナ総裁は、「中国がアフリカを債務の罠に陥れようとしている」とする見方を否定した。
アデシナ総裁は、「中国はいかなる国にも意図的に債務を負わせようとはしていない。中国はインフラ整備を支援する上で非常に重要な役割を果たしている」と指摘。アフリカに債務危機は起きていないと述べた。その上で、中国がアフリカに関心を寄せ、関わることについて歓迎すると強調した。
アフリカでは、電力や港湾、鉄道、空港などのインフラ整備を進める上で必要な資金が、毎年680億ドルから1080億ドル(1ドル約7元)不足しているという。アデシナ総裁は、アフリカのインフラ整備に必要な巨額の資金不足を補う上で、日本と中国は「相互補完の役割」を果たすべきとの見方を示した。
「アフリカには膨大な需要がある。アフリカは中国の友人であり、日本の友人でもある。中国の「一帯一路」構想を歓迎したい。米アップル社の中国依存は弱まるどころか強まっているではないか」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年9月2日