アフリカ豚コレラなどの影響を受け、中国の豚肉供給量が減少し、価格が高騰している。世界の多くの農産品輸出国が、中国という世界最大の豚肉消費市場に目を向け始めている。
第1陣となるアルゼンチン産豚肉が先ほど、中国に向け正式に出荷された。ロシアも意欲的で、年内に中国豚肉製品市場を開拓するための問題を解消しようとしている。ブラジル産豚肉の輸出量は7月に過去最多を記録し、うち3分の1が中国に購入された。
中国海関総署の最新データによると、中国の7月の豚肉輸入量は前年同月比107%増の約18万トンとなった。また国家統計局のデータによると、中国の昨年の生及び冷凍豚肉輸入量は120万トン。主な輸入先はドイツ、スペイン、カナダ、ブラジル、米国、デンマークなど。
中国農業農村部の生きた豚産業の観測責任者である王祖力氏は1日、環球時報のインタビューに応じた際に「中国の輸入豚肉の割合は例年3%未満で、供給は国内生産が中心だ。今年に入り、中国の豚肉輸入量は確かに前年同期比で急増しており、年内の輸入量は200万トンに達する見通しだが、それでも全国消費量の4%前後を占めるだけだ」と述べた。
生きた豚の価格は2018年5月に底打ちしてから続騰している。その後アフリカ豚コレラの影響を受け、生産能力が大幅に減少した。メディアの統計データによると、全国の自由市場の豚肉平均小売価格は現在、1キロあたり32.44元となっている。王氏は「関連部門が各種保障措置を講じているが、豚肉価格は少なくとも下半期に高い水準を維持する。豚肉の大量輸入で価格を抑えるのは、現状を見る限りほぼ不可能だ」と判断した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年9月2日