中国中央テレビ総合チャンネルの経済の声『天下財経』は、2019国際QRコード産業発展大会が広東省仏山市で開催されたと伝えた。大会で明かされた情報によると、中国のQRコード応用は世界の9割以上を占める。また、世界のQRコード産業チェーンの形成が進み、業界内と専門家はQRコード産業の標準化の実現を呼びかけている。
QRコード産業の規模は1兆元規模に
大型デパートから屋台に至るまで、QRコードは支払いに欠かせないツールとなっている。中国支付清算協会の報告によると、中国のユーザーが最も使用するモバイル決済方式はQRコード決済である。
中国はすでにQRコード時代に入っており、QRコードの応用は決済だけにとどまらない。2018年から、新たに登場した全ての農薬にパッケージにQRコードをつけることが義務付けられた。QRコードを通して情報を追跡することができ、食品や化粧品などの分野でも広く応用されている。
そのほか、QRコードを使用した偽造防止、出入り管理システム、領収書発行なども頻繁に目にするようになった。中関村工信QRコード技術研究院の張超院長は、中国のQRコードの応用は世界の9割以上を占めると話す。張超氏は、「産業チェーンの角度から見て、少なくとも1兆元規模の産業になる。中国はQRコード発祥の地ではないが、最大の応用国となり、2018年上半期時点で、世界の90%以上のQRコードの応用が中国国内だと言える」と述べた。
QRコードは万物の「身分証」