中国電子商会の王寧会長は、5G時代にQRコードの役割はより際立ち、世界各国がこの趨勢に注目するとの見解を示す。王寧氏は、「QRコードはインターネット、特にモバイルインターネットの重要な入り口であり、国民経済と社会生活の各分野に浸透している。そのため、QRコードの発展は世界各国に高く重視され、多くの国がQRコードのコア技術を研究開発し、産業チェーンも徐々に形成されている」と話した。
QRコードの産業チェーンは携帯電話でコードを読み取るだけの簡単なものではなく、大きな発展余地がある。特に、QRコードが万物の「身分証」になってから、関連設備の研究開発と生産を牽引したという。
QRコード標準化の課題解決が待たれる
しかし、2019国際QRコード産業発展大会組織委員会の郭炎炎主任は、QRコード産業の発展には多くの問題が残っており、最大の問題はどのように標準化を実現し、各国の技術と設備を結びつけるかだと話す。郭炎炎氏は、「各国のQRコード標準を相互接続した応用がより求められている。QRコードの世界標準化発展はQRコードによる世界貿易の便利化に影響し、産業バリューチェーンの再構築とデジタル経済の発展の重要な要素である」と述べた。
2019国際QRコード産業発展大会の期間中、中国、フランス、ドイツなど14カ国の機関の代表が国際QRコード産業協力組織準備委員会を発足することで合意し、QRコード国際標準体系の構築に向けて重要な一歩を踏み出した。国際標準化機構(ISO)元会長の張暁剛氏は、「標準化は商品発展の基礎、各分野の相互接続の前提で、国際間の相互承認と協力のよりどころでもあり、統一されたQRコード国際標準は世界貿易の一体化と便利化を促す」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年9月1日