中国国際経済交流センター経済研究部副研究員の劉向東氏は記者に、「大規模な減税・費用削減を背景とし、A株上場企業全体の税負担も軽減している。これは特に生産・製造企業に反映されている。増値税の3%引き下げにより、製造企業がより大きな利益を手にするからだ。そのため化学工業、自動車、通信設備、医薬品などの製造業の受益が最も顕著だ」と指摘した。
さらに上場保険会社が先ほど発表した中間報告書によると、大手保険会社の純利益が前年同期比で急増した。これは今年新たに発表された保険会社所得税減税によるものだ。
劉氏は「需要が疲弊し人件費が高騰する現状のもと、企業の平均収益率がやや低下している。そのため減税・費用削減は上場企業の収益力の強化に対して重要な力を発揮している。企業による外部の不確実なリスク、コスト増の圧力への対処を効果的に支援し、企業の生産・経営効率を高めている」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年9月4日