対中貿易戦争、米国の小企業経営者が苦しみを訴える

対中貿易戦争、米国の小企業経営者が苦しみを訴える。

タグ: 対中貿易戦争 米国 小企業 苦しみ

発信時間:2019-09-06 15:34:26 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 米CNNは4日、「大企業がトランプ氏による貿易戦争の痛みを実感、苦しみにあえぐ小企業」と題した記事を掲載した。要旨は下記の通り。


 長引く対中貿易戦争により、米国の多くの小企業の経営者が落ち着きを失っている。一部の経営者は、この激化する戦いにおける新たな関税により、企業の管理と取引先との関係維持が難しくなると述べた。全米小売業協会(NRF)シニアバイスプレジデントのフレンチ氏は「さらなる関税はすべての企業に影響を及ぼすが、小企業への影響が特に深刻だ。大企業よりも貿易戦争によるリスクと不確実性の影響を受けやすい」と指摘した。


 ティファニー・ウィリアムさんはテキサス州ラボックで、1951年創業の家族経営のバッグ店を経営している。この現地で唯一のバッグ店で売られているスーツケース、ブリーフケース、トランクの85%以上が、中国から輸入されたものだ。彼女は「旅行用品業界は実際に、中国に極度に依存している」と話した。貿易戦争により、中国から輸入される旅行用品に関税が2回、計25%上乗せされた。ティファニーさんはこれに焦っている。「最近は価格調整を続けている」例えば原価400ドルのスーツケースは500ドルに高騰しており、一部の利用客を失った。利益率の高い高級スーツケースの売れ行きはさらに冷え込んでいる。


 CFJ製造会社のシャロン・エヴァンズ総裁は過去30年に渡り、自社を小さなジュエリー店から大きく成長させた。現在の従業員数は120人。このテキサス州フォートワースの企業は衣料品や商用電子製品の販売などの事業を手がけている。ところが彼女は現在、懸念を抱いている。「当社の衣料品などの事業の中国への依存度は60−75%にのぼる」彼女は他国のサプライヤーを視察中だが、関税による損失を自ら受け入れざるを得ない状況だ。


 ペンシルバニア州で94年の歴史を持つ米国の紡績企業にとって、米政府の中国製品へのさらなる関税の脅迫は、壊滅的な一撃でしかない。同社は中国のサプライヤーに過度に依存している。同社の総裁は「米国の工場で生産する商品も、中国からの原材料を使用する。中国には規模があるため、その他の代替候補が見劣りしている。直ちに活路を見いだすことは完全に不可能だ」と述べた。


 カリフォルニア州のタッカー・ゲイソンさんも、中国から毎年輸入する3万ポンドのクコの実の値上げに踏み切った。「クコの実の主要生産国である中国は、当社にとって無二の選択肢だ。そのため政府が輸入コストを拡大すれば、クコの実の(米国の)購入者がさらなる出費を強いられる」彼は1缶12オンスのクコの実の価格を、23.99ドルから28.99ドルに引き上げざるを得ないと見ている。「これでは高すぎるが、今や誰もがこのような苦境に直面している。これは紛れもなく失望すべき苦境だ。関税により一部の小企業が倒産するだろう」


「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年9月6日

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