下半期の貿易安定の圧力は弱まらず
世界貿易機関は、2019年の世界の貨物貿易の増加幅は2.6%に低下すると予想し、昨年9月の予想値より1.1ポイント引き下げた。これに基づくと、2019年の世界の貨物貿易の増加幅は世界の経済成長率を再び下回ることになる。
広東省佛山市の陶磁器企業の責任者は取材に対し、「下半期の輸出にも大きな不確定性がある。まず、世界の経済状況は良好でなく、ミドル・ハイエンド内装市場に圧力がかかる。また、業界内部の過当競争は輸出商品の混淆を招き、中国製品とブランドのイメージに害を及ぼす」と述べた。
同責任者はによると、このような状況を受け、企業は多元的な国際市場の開拓を進め、中東や東南アジアなどの「一帯一路」沿線国・地域の市場開発、新商品の開発を強化し、技術のグレードアップを通した品質と価格のバランス実現を目指している。彼は、新技術の開発には大量の資金が必要で、民間企業は自身の力だけではどうにもならないため、国の信用貸付政策の支援が必要だと話す。そのほか、新市場の開拓においても、関係部門による適切な指導と支援が望まれている。
盤古シンクタンクの上級研究員の盤和林氏は、「減税、企業の融資コストの引き下げ、企業のモデル転換・グレードアップの支援、多元的な国際市場の開拓は長期にわたり国の貿易安定政策の重点となっているが、一部の分野では浸透するまで時間がかかり、ある程度の停滞性が存在する可能性もある」と話す。