中国外交部の華春瑩報道官は16日、米国の官僚が演説で「中国の脅威」を煽ったことについて、「一部の人間が冷戦思考やゼロサム思考に固執していることが明らかになった」と指摘した。
当日の定例記者会見で、記者から次のような質問があった。報道によると、米国のフォード国務次官補は先般の演説で、「米国政府は全政府的措置を策定中で、中国が米国とその同盟国に及ぼす安全保障上のリスクに対抗する考えだ」と述べた。これについての中国側のコメントは?
華春瑩報道官は、「フォード氏の演説は事実に反するもので、中国の顔に泥を塗り、中国の内外政策をゆがめ、『中国の脅威』を煽るものだ」とし、「これにより米国の一部の人間が冷戦思考、ゼロサム思考に固執していることが明らかになった。これは非常に危険なことだ」と述べた。
華報道官は、「事実は雄弁な言葉に勝り、物事の是非は人の心にある。中国の発展は世界のチャンスであり、中国は世界平和の建設者、世界発展の貢献者、国際秩序を擁護する者であることは、歴史が証明している。これは如何なる国や人からも誹謗中傷されるいわれはない」と語る。
「我々は米国の識者に冷戦思考、ゼロサム思考を捨て去るよう促し、客観的に理性的に中国と中米関係を見つめ、中米の互恵協力推進に多くの力を注ぎ、両国と世界各国の人々に幸福をもたらすようにすべきだ」と華春瑩報道官は述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年9月17日