米財務省のモニカ・クローリー報道官は28日、「現時点で米国政府は中国企業の米株式市場への上場を阻止する考えはない」との声明を電子メールで明らかにした。ブルームバーグが同日付で報じた。
同紙は前日の27日、ホワイトハウス関係者は、米証券取引所に上場する一部の中国企業の上場廃止を含む、中国による米国資本への投資を規制することを検討していると報じていた。クローリー報道官の声明はこれに対してコメントしたもの。
事情に詳しい筋によると、米公的年金基金による中国市場への投資規制や、米企業算出の株価指数への中国企業の組み入れ制限などの措置も検討されていたという。
ナスダック市場は現地時間27日にコメントを発表し、「ナスダック市場にとって重要なのは、上場基準を満たすすべての企業に差別なく公平に市場参入機会を提供することだ。これにより活力のある市場づくりにつなげるとともに、米投資家に多様な投資機会を提供していきたい」と述べた。