未成年者のインターネット利用開始年齢が低下しており、未成年のインターネット普及率がすでに93.7%にのぼっている。彼らの保護及び生態ガバナンスの重要性が浮き彫りになっている。20日に開かれた第6回世界インターネット大会のサブフォーラムにて、出席者は立法保護の強化、企業責任の履行、社会の共同ガバナンスの推進といった角度から提案を行った。全面的に連携を強化し、立体型の調和的なガバナンス枠組みを形成するよう呼びかけた。
立法:体系が日増しに整い、整備が加速中
「協力とガバナンス」は第6回世界インターネット大会が焦点を絞る4つの重点議題の一つだ。うち良好なインターネット生態の建設、未成年者のネットワーク環境の浄化、未成年者の自己防衛能力の育成の共同推進は、「オンライン未成年者保護及び生態ガバナンス」サブフォーラム開催の主旨・目的だ。
子どもに対する暴力担当国連事務総長特別代表のナジャ・ムジド・マーラ氏は「世界のネットユーザーの約3分の1が未成年者だが、彼らのネット利用開始年齢が低下している。インターネットは彼らに大きな学習チャンス、相互接続により生み出されるチャンス、声を上げるチャンスをもたらす。また彼らはデジタル世界において多くのリスクに直面している。我々は子供の保護を中心的な取り組みとし、監督管理及び法的枠組みを活用し、責任を担う必要がある」と述べた。
立法保護強化について、国家インターネット情報弁公室はこのほど、未成年者のインターネット保護に関する2つの規定を発表した。8月に発表された「児童個人情報ネットワーク保護規定」は、中国初の児童ネットワーク保護に特化した立法だ。9月に発表された「インターネット生態ガバナンス規定(意見募集稿)」の多くの規定は、ネット上の未成年者の権益保護の強化に関する内容だった。
中国社会科学院大学の林維副校長は、中国の未成年者ネットワーク保護立法はすでに初歩的に体系が構築されており、その整備が加速されていると判断した。「児童個人情報ネットワーク保護規定」は児童に一般の規定を上回る特殊な保護を提供した。同時に開放・発展の立法方針を貫き、安全と発展の間で動的バランスを取った。林氏は、各立法レベル間の体系化を促進することを提案した。科学的・合理的な監督管理体系を構築する一方で、未成年者のネット素養の向上を重視すべきとした。