中国の王毅外交部長はパリで21日、中米経済貿易協議に関する新華社の独占インタビューに、次のように応えた。
中米貿易戦争は米国が引き起こしたもので、中国は必要かつ合理的な対応を余儀なくされた。その目的は、中国の正当な権益を守るとともに、自由貿易体系を維持し、フランスを含む各国の共通利益を守ることにある。
中米の直近の協議は実質的な進展を遂げ、段階的な合意に達するための重要な基礎を築いた。双方が相互尊重の態度に基づき、平等な協議を進め、双方が受け入れられる問題の解決策を見つけることができることを事実が証明した。逆に、協議が妨害され挫折することになった場合は、教訓として活かすべきだ。中米が合意に達すれば、中米双方に利益をもたらすと同時に、フランスを含む各国にもプラスとなる。合意に達するということは、中国が自ら推進する改革開放措置が多くの国から認められ支持されることを意味し、米国もより平等な態度でEUを含め他の国々と経済貿易協議を進めることになるだろう。
中米経済貿易協議で、中国は第三者を利用したり、悪影響を及ぼすことはない、ましてや中欧関係を含む第三者を犠牲にすることもない。世界最大の潜在市場として、中国の開放は各国に向けたものだ。中国の開放の門戸はますます大きく開かれ、米国だけでなく、フランスや世界にも開かれている。中国は同時に、EUが他国と経済貿易協議を進める場合も第三者に、中国の正当な利益に悪影響を与えないことを望んでおり、特に中国企業が欧州に進出する際は、より公平・公正で偏見のないビジネス環境を引き続き提供してほしい。中国は各国と共に自由貿易体系を守り、グローバル化の時代の流れに乗り、開かれた世界経済を構築していく考えだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年10月23日