中国証券監督管理委員会(証監会)は25日夜、京滬高速鉄道股份有限公司(以下「同社」)による「新規公開株並びに上場」を開示し、同社のIPO申請資料を受け付けた。公開資料によると、同社は10月22日に証監会に上場資料を提出し、23日に受理の通知を受けた。
中国国家鉄路集団有限公司は「同社は高品質の資産、安定的なキャッシュフローを持ち、黒字を3年以上維持している」と発表した。
同社の過去3年の利益は288億元で、2017年の利益は127億1600万元。1日平均で3500万元の計算で、収益力はA株上場企業の9割以上を上回る。
同社の株主が開示したデータによると、京滬高速鉄道の売上高は2013年の182億元から2017年の296億元に拡大している。年平均成長率は13%弱。
国盛証券は、京滬高速鉄道の2018年通年の乗客輸送量が延べ1億9600万人にのぼるとし、2018年の営業収入を322億3000万元、営業利益を151億元、乗車率を75.95%と見積もった。
浙商証券は、京滬高速鉄道本線の2016年の運賃収入は124億元で、他社の列車が同社に支払った鉄道使用料は110億元とした。復興号の規模拡大と高速鉄道乗車料市場化の加速を考慮すると、同社の収益力にはまだ向上の大きな余地が残されている。
業界関係者によると、京滬高速鉄道は高い収益力を持つ黄金鉄道になっている。今年は上場の見通しが強まっており、鉄道高品質資産の模範になっている(民間投資を導入し、銀行信用貸付の割合を減らし、資産負債比率を引き下げ、返済の圧力を弱めた)。中国国家鉄路集団有限公司の傘下には豊富な高品質資産があり、証券化がその負債削減の重要な手段となっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年10月28日