第2回中国国際輸入博覧会が11月上旬に上海で開幕する。今回の輸入博は世界の企業が中国市場に参入する契機となり、中国市場の魅力と中国の開かれた懐の深さを示すものとなる。
第2回輸入博には150以上の国と地域から3000社以上の企業が商業展に参加する。うち、世界500強企業と大手企業は250社超、展示面積は30万平方メートル以上におよび、第1回を上回る規模となる。
グローバル貿易が保護主義の逆風に晒されるなか、中国が輸入博を定例化し、輸入拡大を図る取組はグローバル貿易の需要増加を促すはずだ。また、中国の持続的に開放する巨大市場も世界の企業に成長の原動力と信頼感を注ぐに違いない。
チリの著名エコノミストであるマヌエル・アゴシン氏は、「中国の第2回輸入博開催は、世界に対外開放拡大の明確なシグナルを発するもので、中国が自由貿易を守り抜く決意とコミットメントを表し、『これは中国だけでなく世界に利益をもたらす』ことを示す」と述べた。
豪シドニー大学ビジネススクールのhans hendrischke教授は、「輸入博はグローバル貿易にとってポジティブな影響を生み出し、成長力の乏しい世界経済に重要な意義を持つ」と語る。メキシコ商工会議所経済研究評議会のJose Luis De la Cruz会長も、「中国の開放拡大は世界の経済貿易の発展にプラスとなる。特に、ラテンアメリカ諸国にとっては、市場の多元化を追求し、世界経済の減速がもたらす負の影響に対処する機会となる」と述べた。
米イリノイ工科大学の経済学教授であるkhairy tourk氏は、「貿易保護主義の暗雲が立ち込めるなか、中国が一段と開放を拡大することは、中国がグローバル化と市場開放の擁護者であること、『責任を負う国』であることを示す」としている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年10月31日