ブロックチェーンが最近話題になっているが、これは各業界に及ぼす影響について人々の想像力を掻き立てているからだ。人々はまた、このコア技術自主革新の重要な突破口に期待を寄せている。「ブロックチェーン+」によって、いかに巨大な力が引き出されるのだろうか。
中国ブロックチェーン応用研究センターの郭宇航理事長は、「ブロックチェーンは次世代情報インフラになりうる。5GとIoTが徐々に普及し、全社会のデータ量が幾何学的に拡大するが、これによりデジタル経済の発展を妨げる多くの問題が生じる。いくつかの技術ソリューションプランのうち、ブロックチェーン技術はこの問題を適切に解消し、デジタル世界の摩擦をさらに弱めることができる」と指摘した。
ブロックチェーン技術は経済の運行効率を高め、標準化を促進し、各部門間で情報を認証できないという問題を解消する。社会の情報化とデジタル化の程度を大幅に高める。社会の信用体制を健全化し、安全性を高める。
郭氏は、「中国のブロックチェーン応用は世界先進水準に達している。ブロックチェーンはサプライチェーン金融、証憑などの分野ですでに応用例があり、海外とほぼ同じ線上に立っている」と判断した。
上半期の世界ブロックチェーン企業発明特許トップ100社のうち、中国が67%を占めている。
楽観の裏側には懸念もある。業界関係者は、理想的な基礎を持ってはいるが、ブロックチェーン技術及び応用の革新的発展を妨げる弱点を無視できないと指摘した。ブロックチェーンの「プルーフオブワーク」といった重要革新の多くが他者からの借用であり、独創性が不足している。国内のブロックチェーンは技術的属性よりも、金融としての属性が際立っている。
国内のブロックチェーン技術は依然として、性能、拡張性、プライバシー、安全などの各次元の進展により、未来の大規模かつ系統的な応用の需要を満たす必要がある。コンセンサス、パスワード、分散型通信・保存などの分野の基礎研究を奨励し、業界の応用に広さと深みを持たせるべきだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年10月31日