英メディアは先ごろ、米国の10年にわたる景気拡大が最終段階を迎えるなか、著名ストラテイストのリチャード・バーンスタイン氏が米企業の収益減に懸念を示し、リターンを上げるために成長ペースが最も早い中国へ目を向けていると伝えた。
ロイターの11月6日付報道によると、元メリルリンチ主任投資ストラテジストで現リチャード・バーンスタイン・アドバイザーズCEOのバーンスタイン氏は、米企業の収益が減少する要因として、コストの上昇や2017年の米税制改革による刺激効果が減退したことなどを挙げた。
バーンスタイン氏は、米ニューヨークで開催された「ロイター2020年グローバル・インベストメント・サミット」で「来年初めに全面的な企業収益の減少が始まる」と話した。ただ、2015年から2016年のような状況が再び訪れるわけではなく、当時は石油価格の暴落がエネルギー事業者に大打撃を与えたとしている。
米国株については「非常にディフェンシブなマインドが年内を通して続いている」と指摘し、日用消費財や医療・ヘルスケア、不動産、公共事業などの「かなり単純な指標」を注視していることを明らかにした。