国家統計局のウェブサイトに掲載された情報によると、10月の経済運営は全体的に安定し、構造調整が着実に進んだ。
1、サービス業は安定して成長、現代サービスの伸びは良好
1~10月の全国のサービス業生産指数は7.0%で、1~9月の横ばいとなった。10月全国のサービス業生産指数は前年同期比6.6%上昇し、伸び率は前月比0.1ポイント低下。情報伝送・ソフトウェア・ITサービス業とリース・ビジネスサービス業の生産指数はそれぞれ16.9%と11.3%上昇し、伸び率は全国のサービス業生産指数を10.3ポイントと4.7ポイント上回った。
2、工業は持続的に成長、新産業・新商品の成長は良好
1~10月の全国の一定規模以上工業企業の付加価値額は5.6%増加し、伸び率は1~9月の横ばいとなった。10月の全国の一定規模以上工業企業の付加価値額は前年同期比4.7%増加し、伸び率は前月比ポイント低下。うち医療機器及び計器製造業、電子及び通信設備製造業、医薬製造業はそれぞれ14.0%、8.5%、7.0%増加し、一定規模以上工業企業の付加価値額より9.3ポイント、3.8ポイント、2.3ポイント高い伸びとなった。光ファイバー、太陽光電池、マイクロコンピュータ設備の生産量はそれぞれ59.4%、28.4%、9.4%増加。
3、市場販売は安定して拡大、商品のネット小売とサービス消費は好調
1~10月の社会消費財小売総額は33兆4778億元で8.1%増加し、伸び率は1~9月より0.1ポイント低下。10月の社会消費財小売総額は3兆8104億元で前年同期比7.2%増加、伸び率は前月比0.6ポイント低下。
4、投資の増加はほぼ安定、ハイテク産業と社会分野投資は引き続き急増
1~10月の全国の固定資産投資(農家を含まない)は51兆880億元で前年同期比5.2%増加、伸び率は1~9月より0.2ポイント低下。産業別に見ると、第一次産業への投資は2.4%減少、第二次産業は2.3%増加、第三次産業は6.8%増加。民間投資は29兆1522億元で4.4%増加。1~10月のハイテク産業への投資は前年同期比14.2%増加し、全体より9.0ポイント高い伸びとなった。うち、ハイテク製造業とハイテクサービス業への投資はそれぞれ14.5%と13.7%増加。社会分野は12.9%増加。うち教育、文化・スポーツ・娯楽業への投資はそれぞれ18.0%と13.8%増加。
5、新規就職は通年の目標を前倒しで達成、調査失業率はやや低下
1~10月の全国都市部の新規就職者は1193万人で、通年の都市部の新規就職者目標1100万人を前倒しで達成した。
6、消費者物価指数の伸び率は拡大、工業生産者物価指数は低下
10月の全国の消費者物価指数(CPI)は前年同期比3.8%上昇し、伸び率は前月比0.8ポイント拡大、前期比0.9%上昇。
1~10月の全国のCPIは前年同期比2.6%上昇。
7、輸出はプラス成長に転じ、貿易構造は合理化
10月の輸出入総額は2兆7071億元で前年同期比0.5%減少、下げ幅は前月比2.7ポイント縮小。うち輸出額は1兆5042億元で前年同期比2.1%増加、前月は0.7%減少。輸入額は1兆2029億元で3.5%減少、下げ幅は前月比2.5ポイント縮小。輸出入を差し引いた輸出超過額は3013億元。貿易規模は引き続き拡大した。1~10月の輸出入総額は25兆6273億元で2.4%増加。うち輸出額は13兆9840億元で4.9%増加、輸入額は11兆6432億元で0.4%減少。貿易構造は引き続き合理化された。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年11月16日