国家統計局が14日に発表した情報によると、今年1-10月の社会消費財小売総額は前年同期比8.1%増の33兆4778億元に達した。市場の販売が着実に拡大し、消費グレードアップ類商品が急成長している。
中国の消費市場が大きな潜在力と活力を示したことを受け、調整を加速する企業が増えている。
スポーツ用品小売グループのデカトロンは昨年、オブザーバーとして第1回中国国際輸入博覧会に参加した。デカトロン中国副総裁、小売運営責任者の慕百徳氏とそのチームはそこで、AI・ロボット企業と事業提携を決定した。双方は3週間後、新小売ロボットの共同開発を決定した。このリアルタイムで全品種の在庫のチェックを行い、商業販売を予測・分析可能なロボット「迪宝」は、第2回輸入博覧会で「デビュー」を果たした。上海の23店舗でサービスを開始しており、来年には中国の200店舗以上に進出する見通しだ。
デカトロン中国副総裁の王亭亭氏は、「消費アップグレードは商品で消費者の多元的な需要を満たすことだけでなく、サービスによっても示される。すなわち新たな小売体験のスムーズさ、面白さによってだ。中国の消費構造、消費習慣に変化が生じている。90年代生まれの消費はオンラインプラットフォームやSNSなどの影響を受けやすい」と指摘した。
1-10月の全国ネット小売額は前年同期比16.4%増の8兆2307億元。うち実物商品は19.8%増の6兆5172億元で、社会消費財小売総額全体に占める割合は前年同期比2.0ポイント増の19.5%。