中国商務部の高峰報道官は21日、2019年1~10月の中国製造業の外資利用実績は前年同期を割り込んだと明らかにした。
その上で、前年割れは主に一時的な要因によるものであり、基調として減少傾向にあるのではないと指摘。中国製造業の外資利用は持続的質向上という傾向にかわりないとの見方を示した。製造業
同日の定例記者会見で高報道官は、2019年1~7月の中国製造業の外資利用は前年同期比で安定して増加基調で推移していると述べた。前年8~10月の間、外資製造業による大型プロジェクトが相次いだため、比較対象となる前年1~10月の実績が高かったことが要因だと説明した。
高報道官によると、1~10月の中国ハイテク製造業の外資利用額は前年同期比5.5%増加。製造業の外資利用全体に占める割合は38.9%と、前年同期を5ポイント上回った。外資製造業による大型プロジェクトが相次いだことで、中国では外資利用構造の最適化が進んでいる。
高報道官は、足元では中国市場のポテンシャルが現れ続けており、これまで以上に法治化や経営環境の国際化、貿易・投資の自由化・利便化に向けた取り組みに力を入れていると指摘。「中国は一貫して開放の扉を開き、各国の投資家による対中投資や事業展開を歓迎している。発展のチャンスを共に迎え、その成果に分かち合おう」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年11月22日