中国税関総署と農業農村部は先般、共同で公告を発表し、米国産鶏肉の輸入制限措置を解除すると明らかにした。
公告によると、リスク評価の結果に基づき、本公告を発表した日から、旧中国国家品質監督検査検疫総局(質検総局)と旧農業部の共同発表による2013年第19号、2013年第103号、2014年第58号、2014年第100号、2015年第8号公告の米国産鶏肉の輸入制限措置を解除し、中国の法律基準に適合する米国産鶏肉の輸入を認めるとした。
シンガポール華字有力紙『聯合早報』電子版は25日、今回の措置により、米国は大きな利益になる中国向け鶏肉の輸出再開にさらに近づくことになると報じた。
2013年と2014年に米国で鳥インフルエンザが発生したのを受け、中国政府は感染防止のため、米国から家禽類や家禽由来製品の輸入を禁止した。その後、米国が感染拡大防止に力を入れたことで、2017年3月以降は米国国内で鳥インフルエンザの発生は確認されていない。2017年8月に米国は国際獣疫事務局(OIE)に鳥インフルエンザの発生は終息したとする報告書を提出した。