中共中央と国務院は28日、貿易の高品質発展の推進に関する指導意見(以下「同意見」)を発表した。同意見は中国の貿易の新たな動力の育成を加速し、貿易競争の新たな優位性を形成するため、9つの面から34の措置を打ち出した。また2022年までに貿易構造をさらに改善し、貿易の効果・利益を大幅に拡大し、貿易の実力をさらに強化し、貿易の高品質発展の指標・政策・統計・業績評価体制を構築するよう求めた。同意見の要旨は下記の通り。
革新駆動を加速し、貿易競争の新たな優位性を育む。開放・協同・高効率の共通性技術研究開発プラットフォームを構築し、製造業革新の貿易に対する支援力を強化する。インターネット、IoT、ビッグデータ、AI、ブロックチェーンの貿易との効果的な融合を促進し、新たな動力の育成を加速する。オリジナルの革新、統合的革新を強化する。多国間協力メカニズムを十分に利用し、技術交流・協力を強化する。知的財産権の対外許可の拡大に取り組む。世界の革新ネットワークに積極的に溶け込む。
新業態の育成、貿易発展の新たな動力の追加については、越境EC総合試験区の建設を推進し、成熟した経験・手法の複製と普及に取り組む。越境EC小売輸出入管理モデルを改善し、通関作業フローを改善し、全面的な税関統計制度を構築する。試行経験を総括した上で、管理体制と政策措置を改善し、市場調達貿易方法の試行を推進する。貿易総合サービス企業発展政策を改善し、情報共有・共同監督管理を推進する。その他の貿易新業態の発展を奨励する。
プラットフォーム体制の建設において、貿易に対する支援力を発揮することについては、各種貿易集約エリアの育成を加速する。国家貿易モデルチェンジ・アップグレード基地の建設を推進し、産業集約エリアに基づき産業の優位性が顕著で、革新駆動が際立った、公共サービス体制が整った一連の基地を育成する。加工貿易モデルチェンジ・アップグレード模範区、試行都市、段階的な産業移転の重点的な受け入れ先の発展を加速する。国家級新区、経済技術開発区、ハイテク産業開発区、税関特殊監督管理エリアなどの各種開放プラットフォームの建設を推進し、管理制度の革新に取り組む。
サービス貿易の発展に力を入れる。サービス貿易分野の改革と開放を掘り下げ、サービス貿易革新発展の試行を継続的に推進し、サービス貿易発展促進の管理・政策体制を改善する。デジタル貿易の発展を加速する。文化、デジタルサービス、中国医薬サービスなどの特色サービス輸出基地の建設を推進する。技術輸出入管理制度を改善し、健全な技術貿易促進体制を構築する。越境サービス貿易ネガティブリスト管理制度を模索する。サービス貿易の国際協力を強化し、「中国サービス」という国家ブランドを樹立する。
自由貿易試験区の模範・けん引効果を十分に発揮し、中国の特色ある自由貿易港を高水準で建設する。制度革新を軸とし、自由貿易試験区の先行試験を推進し、独創的で差別化された改革の模索を展開し、法治化・国際化・円滑化されたビジネス環境と公平・開放・統一・高効率の市場環境の形成を加速する。国際共通の貨物・資金・人員出入境などの管理制度を模索する。改革・試行経験を積極的に複製し、普及させる。自由貿易港の建設の模索を加速し、開放レベルがより高い、ビジネス環境がより優れた、影響力がより大きな開放の新たな高地を構築する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年11月29日