中国商務部は5日に記者会見を開き、現在の経済貿易分野の注目されている問題について論評した。
インドが東アジア地域包括的経済連携(RCEP)への参加を見送る決定を下したことについて、商務部の高峰報道官は「インドは重要問題が解消されていない。各国は共に満足できる手段によりこれらの問題を解消するよう努力し、それからインドに参加もしくは不参加の判断を委ねる。各国はインドのRCEP早期加入を歓迎する態度を持っている」と述べた。
最近の情報によると、中国側はCPTPP(環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定)への参加の実現性を検討している。CPTPPは米国が離脱した環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の新バージョンで、日本が推進に力を入れている。これについて高氏は「中国は経済グローバル化と貿易自由化の断固たる支持者だ。我々は終始、開放と協力によって初めて世界経済のより良い発展を推進できると考えている。中国側は常に多国間貿易体制を揺るぎない姿勢で守っており、一国主義と保護貿易主義に断固反対している。同時に中国側はまた、開放的で透明性の高い、互恵・ウィンウィンの地域自由貿易の建設を主張している。世界貿易機関の原則に合致し、開放的で包括的で透明性が高く、経済グローバル化と地域経済一体化の推進に資するものであれば、我々は積極的な態度を持つ」と述べた。
また懸案となっている中米貿易協定第1段階の合意問題について、高氏は「中国側は、中米双方が第1段階の合意に達すれば、関税は引き下げられるべきと判断している。双方の経済貿易チームは常に緊密な意思疎通を維持している」と述べ、中国側の態度を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年12月6日