養豚に変化、記者が現場を取材

養豚に変化、記者が現場を取材。

タグ:養豚 豚舎

発信時間:2019-12-11 15:15:46 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 「10頭の雌豚を飼い、来年はBMWに乗る」一部の養豚企業は今年、このようなスローガンを掲げた。これは本当のことだろうか。


 年末が近づくなか、記者は広西チワン族自治区や重慶市などを訪れ、一般人の献立の中で重要な地位を占める「豚」について取材した。重慶市栄昌区畜牧発展センターの職員によると、雌豚1頭で1年に約20頭を産む。現在の業界内の価格で計算すると、10頭の雌豚の1年の収益は確かに数十万元にのぼる。


 記者の調べによると、さまざまな要素の影響を受け変化しているのは豚の価格、それから養豚方法だ。一部の養豚家はこれまで、いかにウイルス感染を阻止し、環境を保護すべきかといった概念を持たなかった。養豚家は今回の試練により、環境と衛生を改善し、念入りに消毒し、自身の価値ある豚を守ることを知った。大企業、それから中小の養豚家を合わせた業界全体の水準が向上した。


 記者が大型養豚場に入り生きた豚を目にすることは、今や難しくなった。養豚企業にとって、豚舎に近づく人・車・物のすべてが「安全リスク」だ。


 広西チワン族自治区貴港市を取材した際に、記者はまず複雑な消毒フローに驚かされた。養豚場のある山の麓に到着すると、車の洗浄と消毒が行われた。全員が使い捨ての防護服、専用の靴に着替え、携帯する物品はアルコール消毒された。それから全員で消毒室に入りシャワーを浴び、さらに専用の車に乗り豚舎から約100メートル離れた柵の所まで移動した。豚舎に近付こうとするならば、さらに長時間の隔離、数回の入浴、着替えという過程を踏まえなければならない。


 豚舎を遠くから眺めると、次のことに驚かされた。ここの豚は「エアコンとエレベーターのあるマンション」という環境で生活していたのだ。


 説明を聞かなければ、目の前にあるのが養豚場であるとは絶対に分からない。生い茂る木々の奥には、四角い白い建物がある。7階建てが2軒、9階建てが2軒だ。記者は豚舎から100メートル離れた所に立っていたが、異臭はほとんどしなかった。


 この貴港市亜計山の養豚場では、広西揚翔股份有限公司の雌豚が飼育されている。養豚場の敷地面積は120ムー前後だが、3万頭以上の雌豚が飼育されている。年間で約100万頭の子豚を提供できる。


 同社の施亮総裁は「当社は豚舎を水も漏らさぬほど念入りに管理している」と説明した。厳しい生物安全防護措置により、この養豚場ではアフリカ豚コレラの感染が1度も発生していない。


 全国1年で約7億頭の豚を消費する。一般人には豚肉を食する確かな需要があるため、生産回復は養豚産業にとって現在最も差し迫った問題だ。


 記者は取材中、養豚の積極的な変化を感じた。大企業は投資を拡大し、国が生産を奨励する「チャンス」を利用し、生産能力を回復させようと急いでいる。


 誰もが豚を飼おうとすれば、将来的に豚肉価格の変動が激化するのではないだろうか。一部の養豚企業は記者に、養豚業界は合理的な価格で、前向きかつ持続可能な発展を実現するべきと述べた。施氏は、大企業が積極的に生産を回復させようとしても、ハードの建設には時間がかかり、豚肉の販売にも時間がかかると指摘した。


 関係者は養豚について自信を持ち続けている。「現在は子豚が売れない心配はない。残っても春節後の大規模な補充に備えられる」


「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年12月11日


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