新エネルギー自動車国家ビッグデータ聯盟の統計によると、中国の使用済み電池は2020年までの累計で約20万トンに上る見込みとなっており、新エネルギー車の駆動用バッテリーが「引退ブーム」を迎える見通しだ。中国の営業用新エネルギー車駆動用バッテリーの使用期限は3-5年、自家用車バッテリーの使用期限は5-8年とされ、初期に普及した新エネルギー車の駆動用バッテリーはすでに回収期間に入っている。
華創証券は、廃棄電池の回収価値は高いと指摘。正極材料となるコバルト、マンガン、ニッケルなど金属元素の多くが中国で不足し、輸入依存度が高く価格も高止まりしている金属資源となっているため、廃棄リチウムイオン電池の回収は非常に大きなビジネスチャンスを秘めていると分析した。
回収の需要が大きく高まるなか、政策の策定と業界大手の対応が進んでおり、駆動用バッテリーの回収市場が間もなく広がる見通しだ。また、駆動用バッテリーの大手企業が構築したリチウムイオン電池回収モデルが回収システムの確立に役立ち、業界の規範化を主導するとみられている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年12月10日