有名ブランド代理店の莎莎国際 「必ず行く店」から事業低迷

有名ブランド代理店の莎莎国際 「必ず行く店」から事業低迷。

タグ:莎莎国際 赤字

発信時間:2019-12-13 13:36:16 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 「有名ブランド代理店」として、莎莎国際控股有限公司(以下、莎莎国際)は設立以来、有名ブランド商品のディスカウントによって香港・澳門市場で急成長し、消費者から支持を得た。ある消費者は『証券日報』の記者に対し、莎莎国際の印象について「以前は中国香港に行くと言えば、大部分が莎莎にスキンケア用品や化粧品を買いに行っていた。しかし最近はそれほど行かなくなり、インターネットで購入でき、種類も多い。また、他の有名ブランド専門店も割引をし、品質も保障されている」と話した。


 近年、専門店ニーズの旺盛、大型越境EC、代行販売の台頭、上流での調達の難易度上昇の影響を受け、莎莎国際は下り坂に入り、今年上半期は初の赤字となった。


 莎莎国際は先日、取締役会でシンガポール市場の全小売店を閉鎖し、中国本土、香港、澳門、マレーシア市場、およびEC事業の発展に資源を集中させることが決定したと発表。


シンガポールの22店を閉鎖


 莎莎国際は12月2日、シンガポール市場が長年にわたり業績不振で、6年連続で赤字を計上していることを理由に、シンガポールの全22店を閉鎖することを発表した。従業員数は約170人。


 2019年9月30日までの莎莎国際のシンガポール市場売上高は9940万香港ドル、現地通貨で計算すると前年同期比4.6%減少、グループの売上高に占める比率はわずか2.8%である。


 莎莎国際によると、今年9月末時点の同社の現金および銀行残高は7億8900万香港ドルで、事業を行うには十分である。シンガポール事業の閉鎖による各種の損失および支出を考慮すると、シンガポールの賃貸契約の終了は同社の経営およびキャッシュフローに大きく影響しないという。


 実は昨年3月、莎莎国際は同様に6年連続赤字を理由に、管理チームを再編したが効果がなく、中国台湾地区の全店舗を閉鎖し台湾市場から撤退した。2018年1月31日までの同社の中国台湾市場の売上高は1億5400万香港ドル、現地通貨で計算すると前年同期比11.5%減だった。


 莎莎国際が再び市場撤退を決めたことについて、第三者研究機関の企業研究部門責任者は『証券日報』の記者に対し、「同社は今年、比較的深刻な収入減少となり、コスト低下速度は収入減少速度より大幅に遅い。短期間で収入を大幅に改善できる見通しがなければ、一部の低効率の事業を切り捨て、コストを極力抑えて利益を維持するのが良い方法だ」と話した。

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