オーストラリア・東アジア・フォーラムの報道によると、トランプ大統領とライトハイザー米通商代表は12月10日、ジュネーブのWTO上級委員会を標的にした。米国が、日に日に規模が縮小しつつある上級委員会への新たな委員の補充を拒否した結果、WTOの紛争処理メカニズムは麻痺状態となった。
WTOの紛争処理メカニズムが米国の行動を制限できなくなるのに伴い、米国の多国間貿易に対する責任をめぐる欺瞞に満ちた解釈が一段と広がると懸念されている。この過程で米国は今後、貿易大国に対してポピュリズムと貿易保護主義のリーダーとしての恐るべき前例を確立し、米国のやり方をまねるよう促すだろう。
報道は、「この多極化の時代に、WTOの紛争処理メカニズムが停止したことは、多国間主義がこれから直面する未来を予告している可能性が高い」としている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年12月13日