中国商務部の高峰報道官は12日の定例記者会見で、中国とロシアの貿易経済協力について、「今年に入ってから協力規模は着実に拡大しており、質の面でも向上が続いている」と説明した。その上で、二国間協力は新たな段階に入っており、「全面的、深いレベル、幅広い領域」という特徴がより一層顕著になっていると述べた。
中国はロシアにとって最大の貿易相手国であり、ロシアも中国にとって10番目の貿易相手国となっている。中国政府の統計によると、今年1~11月の中ロ二国間の貿易額は前年同期比3.1%増の1003億2000万ドルと、1000億ドルの大台に乗せた。今月もこのペースを維持すれば、2019年通年で1100億ドルを上回り、昨年に続き過去最高を更新する見込みだ。
これと同時に、二国間の貿易構造の高度化も続いている。今年1~10月のロシア産農産物の輸入額は前年同期比12.4%増、ロシア向け自動車輸出額は同66.4%増だった。農業やサービス貿易、ハイテク製品など、貿易拡大を後押しする新成長エンジンが続々と生み出されている。両国は『2024年までの貨物貿易とサービス貿易の質の高い発展に関するロードマップ』の策定を進めており、同年までに貿易額2000億ドル達成をめざすとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年12月13日