中米両国はこのほど、通商交渉で第1段階の原則合意に達した。これが好材料となり、世界の株式市場では13日に続き、16日も株価指数の過去最高値更新が相次いだ。
世界の主要株式市場を対象とした株価指数、MSCIワールド・インデックスは16日に0.7%上昇と、13日に続き再び過去最高値を更新した。米株式市場でも主要株価3指数が揃って過去最高値を更新。ダウ平均は0.36%、S&P500は0.71%、ナスダックは0.91%、それぞれ上昇した。
16日の欧州株式市場では、代表的な株価指数「ストックス600」が1.39%の大幅高となり、過去最高値を更新した。ロンドン株式市場ではFTSE100指数が2.25%の大幅高となり、1年ぶりの高値を更新した。パリは1.23%高、ドイツは0.94%高、アジア太平洋も大幅高となった。
13日の東京株式市場では、日経平均株価は2.55%高と大幅続伸し取引を終了、上げ幅は今年最大となった。韓国は1.54%高だった。17日の午前の取引でも、アジア太平洋は軒並み続伸した。
ニューヨーク証券取引所のディーラーを務めるマーク・オットー氏は、「中米貿易協議で第1段階の合意に達したとの報道を受け、世界経済の先行きに楽観的な見方が広がった。このところの動きからみて、米株市場は『クリスマスラリー』に入る可能性がある」との見方を示した。