香港貿易発展局は18日の記者会見で、香港の来年の輸出額が前年比で2%減少すると予測した。今年最後の四半期の輸出指数は18.8ポイントで、前四半期より8.6ポイント減少し過去最低となった。これは香港の景況感の冷え込みを反映しており、今後数カ月に渡り輸出が引き続き減少すると見られている。
香港貿易発展局研究総監の関家明氏は記者会見で、「世界経済が減速し、これに中米貿易摩擦が加わり、香港の輸出に影響を及ぼしている。保護主義はさらに広い経済及び地政学分野に拡散しており、世界経済が持続的に低迷するリスクが上がっている」と指摘した。
「これらの不明瞭な要素は、香港の輸出企業にかつてない圧力をもたらしている。当局の調査によると、輸出企業の65%が来年全体の販売が減少すると見ている」
香港貿易発展局の輸出指数は、最近の輸出状況と香港輸出企業の景況感を示し、50ポイントを判断の分かれ目としている。香港貿易発展局大中華区チーフエコノミスト補佐の曾詩韻氏は、「香港主要業界の第4四半期の輸出指数はいずれも50を下回っている。うち電子業及び時計業の下げ幅が最大で、18.2ポイント、15.5ポイントとなった。これは過去最低水準であり、輸出企業が将来を悲観していることが分かる」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年12月20日