日本経済新聞によると、国際半導体製造装置材料協会(SEMI)は10日、半導体装置の2021年の世界市場が前年比9.8%増の668億ドル(1ドル=
約7元)になるとの予想を発表した。これまで最高だった18年の644億ドルを更新する。メモリー投資の回復や、演算を担う「ロジック半導体」向けの投資が市場をけん引する見通し。中国市場での新規需要の増加も見込まれる。
SEMIは19年、20年の販売額についても9月時点の予想を引き上げた。19年は前年比10.5%減の576億ドルと4年ぶりに前年を下回るものの、20年は前年比5.5%増の608億ドルに回復する。足元ではメモリー投資の立ち上がりが遅れているものの、ロジック半導体向けの設備投資が堅調という。
半導体メモリーの在庫調整は20年前半まで続く見込み。スマートフォンやデータセンターなどに使うNAND型メモリーは20年前半に投資が回復する見通しだ。一方で、DRAM向け投資は20年後半まで低調が続き、メモリー市場全体の本格回復は21年になるという。
中国では半導体国産化に向けた取り組みが進み、21年には装置販売額が160億ドルを超えると予測する。世界最大の市場になり、韓国や台湾を抜く見込みだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年12月21日