全国ではすでに3回に分け35カ所の越境EC総合試験区の許可が下りている。越境ECは徐々に、中国の貿易の供給側構造改革の新たなエンジンになろうとしている。越境EC総合試験区は発展の勢いが強いが、これは越境ECの発展に適した政策を徐々に構築し、貿易会社に向け良好なビジネス環境を構築したことが重要な理由だ。
(一)オンライン・オフライン総合サービス一体化により、情報取引コストが削減され、通関の利便性が上がった。例えば全国通関一体化が推進され、「三互」大通関活動メカニズムがさらに改善された。国際貿易「単一窓口」に基づき、全国版越境ECオンライン総合サービスプラットフォームの建設が展開され、より便利でスムーズな貿易環境が構築された。
(二)金融サービスのアップグレードは、企業のランニングコストを効果的に引き下げ、越境ECの急成長を促した。中国の越境決済資格を持つプラットフォームの数は昨年末現在で30社にのぼる。中国の越境決済企業は現在、40以上の国と地域で事業展開している。
(三)効率的で便利でスムーズな物流サービスは、越境EC国際産業チェーンを形成し、企業の海外における販路を拡大した。中国の宅配業者は国際速達、国際EC専用速達、国際貨物輸送、国際小包、海外倉庫、集荷などの多様な総合ソリューションプランを提供できる。同時に「一帯一路」沿線で国際物流ルートが力強く成長し、シルクロードEC発展を効果的にサポートしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年12月21日