2022年に北京冬季オリンピックを控える中国では、スキーなどウィンタースポーツの人気が高まっている。こうしたなか、北欧のフィンランドはウィンタースポーツを体験するのに最適なスポットとして、中国人観光客が多く訪れるようになり、地元の観光振興を後押ししている。
フィンランド観光局は先ごろ最新統計を発表し、向こう3カ月の予約データに基づくと、今年12月から来年2月までの間にフィンランドを訪れる中国人観光客は14万人と、前年の同じ時期に比べ16%増加するとの見通しを明らかにした。
フィンランドの国営放送(YLE)は、中国人観光客が増加した一因として、航空各社による新規路線の就航を挙げた。中国吉祥航空や四川航空、チベット航空などが、中国の各都市とフィンランドの首都ヘルシンキを結ぶ新規路線を相次いで開設。フィンランド航空(フィンエアー)も北京大興国際空港に就航し、週3便運航している。既存のヘルシンキと北京首都国際空港を結ぶ路線の週7便も継続運航している。
中国人観光客の間で従来から人気があるのはフィンランド北部のラップランドだが、最近では中部のプオランカも急速に人気が高まっている。2018年にプオランカにあるリゾート地を訪れた中国人観光客は約200人だったが、今年は500人に増加する見通しだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年12月25日