李群自動化の共同創始者でCEOの石金博氏は経済日報に対し、「ロボット産業の短期的な低下は周期的なものに過ぎず、長期で見れば急成長を維持している。先日閉幕した2019日本IREXロボット展で、同社が自主開発した全カテゴリ、9大シリーズ、30の型式の商品の初登場は世界中の注目を集めた。李群自動化が世界の競争の舞台から下ろされなかったのは、自主イノベーションがポイントである。応用レベルからトップレベルまで、ロボットの設計、システム、制御、応用、自主開発を含むコア技術は李群自動化の商品の強み」だと話した。
中国電子情報産業研究院は、向こう3年、ロボット市場の規模は27%以上の伸び率を維持し、2019年には761億元を超えると予想する。市場構造を細かく見ると、産業ロボットの規模の割合は以前として優位を占めるが、伸び率は鈍化し、サービスロボットは急成長を維持する。企業のスマート化改造、業界の応用シーンの持続的な合理化、および人工知能(AI)、ビッグデータなどの新技術の応用は中国のロボット市場の急成長を促す主な要素になるという。
データによると、中国のロボット企業は中国市場のシェアの3分の1近くを占める。今後の世界大手との市場競争において、中国企業にも多くの優位性がある。
石金博氏は、「中国の産業ロボット産業は先進国と比べるとまだ差があるが、一部分野には国外で応用されていない。例えば、汎用ロボットは市場を包囲するチャンスを迎えている。中国の製造業体系は非常に巨大で、うち自動化技術グレードアップに頼る部分が多く、中国のロボット企業は的確に合理化できる。これには第一線で顧客の工芸ニーズを獲得する必要があり、工芸をまずロボットに応用することで、より多くの集積業者または顧客に奉仕できる」との見解を示す。
現在、ロボットの応用は自動車と電子産業に集中し、その他の分野への普及の潜在力も大きい。電子、自動車、新エネルギーなどの分野はその一部に過ぎない。スマート製造の推進に伴い、産業ロボットの応用は自動車産業と電子産業から冶金、軽工業、金属加工、石油化工、食品・飲料、医薬・健康などの分野に急速に拡大している。応用分野は2015年の国民経済の87種から2018年に129種に増加した。今後、サービスロボットは清掃などのロボットから教育、医療、看護、配達など様々な方向に延びていく。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年12月29日