外国メディアによると、中国市場を獲得するため、米電気自動車大手のテスラは上海で電気自動車を生産するほか、現地化要素を引き続き取り入れ、2020年上半期に騰訊(テンセント)、嗶哩嗶哩(BiliBili)、アリババ傘下の優酷(Youku)と提携し中国人消費者向けに動画・ゲームサービスを開始する。
ロイター通信の報道によると、テスラは一部のコンテンツ提供業者とすでに契約を締結した。うち、動画サイトは嗶哩嗶哩と優酷を含み、ゲームコンテンツ提供業者となる騰訊はオンライン麻雀と2種のトランプゲームを提供。テスラの自動車でのオンラインゲーム提供は初となる。
米紙『ワールド・ジャーナル』は、テスラが自動車で動画やゲームなどのサービスを提供するのは消費者を引きつけるために他ならないが、車内滞在時間を増やすと同時に、運転中の雰囲気を調整するためでもあると分析。テスラは、動画もゲームも停車後にしか起動できず、安全を考慮し、走行中はこのサービスを使用できないとしている。
以前、テスラは20億ドルを投資し上海にメガファクトリーを建設した。このメガファクトリーの外には完成車が多く停まり、同社が設定した年内に週100台の生産実現という目標は達成できる見通し。
ある情報によると、テスラは2020年に中国で製造するモデル3の価格を引き下げ、下げ幅は20%以上になる可能性がある。これについて、テスラは「そのような話は聞いていない。公式サイトの情報に注意してもらいたい」とコメントした。
ロイター通信は、米国と違い、テスラは中国で一連の大会と展示イベントも実施していると報道。ミニブログの公式アカウントの投稿によると、テスラの上海メガファクトリーは中国製の自動車の交付を準備している。英コンサルティング会社のLMC Automotiveの統計を見ると、11月末時点で、テスラの2019年度中国販売台数は約3万8700台となった。
『ワールド・ジャーナル』は騰訊の情報を引用し、テスラはTGC騰訊デジタル文化クリエイティブ祭で、OTA(空中ダウンロード技術)を通してテスラのオーナーに提供するレジャー新機能を展示すると伝えた。また、大気質や天気予報などを表示する新機能を増やし、新しい車載システムは2020年第1四半期に中国人ユーザーに提供する予定。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年1月4日