中国生態環境部の劉友ビン報道官は17日に北京で行われた記者会見で、「2019年は、固形廃棄物輸入管理制度改革に大きな進展があり、全国の固形廃棄物の輸入総量は前年比4割減となった。20年末は輸入ゼロを実現する」と話した。
生態環境部は昨年、「外国ごみの入境を禁止する固形廃棄物輸入管理制度の改革推進実施方案」を関連部門との連携で全面的に実施、17、18年2年連続で著しい成果を上げ、19年度も改革目標を達成した。19年の固形廃棄物の輸出総量は前年比40.4%減の1347万8000トンとなった。
中国の固形廃棄物輸入管理制度改革は昨年も大きな進展があった。第一に、正確な規制により、輸入固形廃棄物の種類と数量を削減。56種類の固形廃棄物の輸入を禁止した。現時点で、輸入固形廃棄物の種類と数量は改革前の16年比でそれぞれ76%と71%減少した。
第二に、高圧な対応により、外国ごみの密輸による需要と供給の利益連鎖を断ち切った。税関総署は外国ごみの密輸を撲滅する行動「青空2019」を3回にわたり展開、外国ごみを門前払いした。生態環境部は固形廃棄物の輸入申請を厳正に審査、輸入固形廃棄物を加工・利用する企業の環境に対する違法行為を撲滅する行動を展開、金属スクラップや古紙を輸入する企業に対して現場検査を行い、積極的な効果を上げた。
その一方で政策協力も重視し、廃棄物利用産業のハイクオリティな発展を促し、製品の品質基準に合った金属原料を輸入する産業を誘導した。廃棄物の輸入を主要業務とする主幹企業には国内市場に目を向けさせ、国内の古紙回収ルートの開拓を加速、雑然としていた国内の再生資源業界は規模を拡大、品質も向上した。
劉氏は、「20年は外国ごみの入境を禁止する固形廃棄物輸入管理制度改革のまとめの年となる。生態環境部は各関係部門や地域とともに、20年末には固形廃棄物の輸入ゼロを実現し、各項の改革業務を全面的に完了する見通しだ」と言及した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年1月19日