1人平均GDP1万ドル突破をどのように捉えるべきだろうか。中国財政科学院の劉尚希院長はインタビューに応じた際に、これは中国にとって歴史的な飛躍だと述べ、次のように続けた。
国、社会、人の発展、国民生活の改善、国の総合的な実力はいずれも、経済成長を基礎とする。この点を見ると、1人平均GDP1万ドル突破は中国の総合的な実力の強化を意味し、国際的な地位も向上している。
グローバルガバナンスにおいて大国の力をいかにより良く発揮すべきかは、我々が直面している問題だ。我々はこの歴史的な偉大なる成果に喜び、誇りに思っている。その一方で、これは我々がより多くの課題に直面し、より多くの責任を担う可能性を意味している。
我々は現在、スタートの段階での公平なチャンスを重視すべきだ。その上で最も重要になるのは、能力の格差の縮小だ。これは都市間、ある集団間、地域間の能力の格差などだ。
それではいかに教育や健康といった人的資源の蓄積により、この格差を縮小すべきだろうか。基本公共サービス均等化による人的資源の蓄積の促進は、我々が長期的に取り組み続けるべきことだ。重点を人に置き、能力の格差を縮小することで、我々は1人平均GDP1万ドル突破という節目の後に、より良く課題に対応できるようになる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年1月19日