広東省第13期人民代表大会第3回会議がこのほど開幕した。広東省の馬興瑞省長は政府活動報告を行い、2019年の全省の域内総生産(GRP)は10兆5000億元に達し前年比約6.3%増加し、1人あたり平均可処分所得は3万8900元で約8.6%増加する見通しだと発表した。
このGDP規模を米ドルに換算すると1兆5200万ドルになり、世界銀行の2018年の各国GDP規模を見ると、広東省は世界13位の経済圏に相当し、「国家に匹敵するほどの財を成す」と言える。
商務部研究院地域経済協力研究センターの張建平主任は『毎日経済新聞』の取材に対して以下のように述べた。広東は中国改革開放の最前線地域の1つ、深センは中国改革開放のスタート地で、世界の奇跡を作り出した。長年にわたり、広東の市場化レベル、国際化レベルは全国の前列を行き、近頃は粤港澳大湾区の建設が新たなきっかけをもたらした。広東は地域的優位性に頼り、金融、科学技術、サービスなどの業種の対外開放レベルはさらに向上する。
1つの省のGRPが多くの大国を上回る
江蘇省は先日、2019年のGRPは10兆元に迫り、経済成長率は6.4%前後になる見通しだと明かした。また、浙江省と河南省も6兆元の大台突破を目指している。これは、広東省がGRPが10兆元を超える全国唯一の省になることを意味する。