海外機関投資家が中国債券の保有高を大幅に増やす理由とは

海外機関投資家が中国債券の保有高を大幅に増やす理由とは。

タグ:中国債券

発信時間:2020-01-17 10:51:20 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 中国外国為替取引センターの発表によると、2019年1-11月の海外機関投資家の中国銀行間債券市場における債券純購入額は9702億元だった。うち、11月単月の純購入額は988億元で、前月より485億元増加した。多くの機関の予測では、海外投資家は来年も引き続き中国債券を大幅に買い増しし、純流入額は1兆元を大きく上回る見通しだ。


 保有残高から見ても、海外投資家が中国債券を選好していることがわかる。中央国債登記結算有限責任公司と上海清算所の委託管理データによると、19年10月末時点の海外機関投資家からの委託管理額は2兆1276億元に達し、2018年末より3977億元増加した。


 外国為替取引センターのデータによると、益々多くの外資系機関が中国債券市場に参入している。19年11月末時点で、2517社の海外機関投資家が銀行間債券市場に参入している。19年1-11月に中国銀行間債券市場に新たに参入した海外機関投資家は1331社に上る。


 近年、海外機関は中国の債券や上場株式、ファンドの保有高を持続的に増やしている。外国為替取引センターの統計によると、海外機関の保有高合計は2014年末は2192億ドルだったが、2018年末には4448億ドルと103%増加した。うち、債券の保有高は1085億ドルから2638億ドルに、143%増加した。


 中国金融市場で近年、一連の開放措置が講じられたことで、外資は中国債券市場へ円滑に参入できるようになった。国務院金融安定発展委員会弁公室が19年7月20日に発表した11項目の金融業対外開放措置のなかで、3項目が債券市場に直接関わるものだ。具体的には、◇海外機関投資家の銀行間債券市場への投資の利便性を一段と高める。◇外資系機関が銀行間債券市場でA類の引受主幹事ライセンスを取得することを認める。◇外資系機関が中国で信用格付事業を展開し、銀行間債券市場と取引所債券市場の全ての債券について格付を行うことを認める。

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