上海市は1月15日、「上海金融科技(フィンテック)センター建設加速の実施方案」を発表し、5年以内に上海にグローバル競争力を有するフィンテックセンターを建設する計画を明らかにした。
実施方案の目標によると、上海市はビッグデータ、人工知能、ブロックチェーン、クラウドコンピューティング、5G、量子コンピューティングなどの技術研究開発を促進する。国際的に著名なフィンテック大手企業20社前後の育成、高いイノベーション力・応用性・モデル性を有する優良イノベーションプロジェクト50件前後の立ち上げ、上海でのイノベーション監督管理試験の実施、長江デルタ地区フィンテック監督管理基準の統一化を進める。
上海市地方金融監督管理局副局長の趙万兵氏は、実施方案が5つの面からイノベーション措置25カ条を打ち出したと説明。主に、フィンテック重要技術研究開発の全面的推進、フィンテック応用レベルの全面的な向上、フィンテック産業集約の全面的促進、フィンテック監督管理イノベーション試験の全面的推進、最高なフィンテック発展環境の全面的創造を図るとしている。
中国人民銀行(中央銀行)上海本部金融サービス二部副主任の庄偉氏は、人民銀行上海本部が上海市金融局と二頭体制によって、上海の情報技術セキュリティ応用水準の向上、金融と民生サービスシステム相互接続の推進、異業種間のデータ資源融合応用の促進、科学技術応用の監督管理強化という4つの面において23件のフィンテック応用試験プロジェクトを展開していることを明らかにした。