また中央1号文書は、▽脱貧困攻略戦に断固勝利▽小康社会の全面的な建設に合わせた、農村インフラ及び公共サービスの弱点補強の加速▽重要農産物の効果的な供給の保障、農家の持続的な増収の促進▽農村末端ガバナンスの強化▽農村弱点補強の保障措置の強化――という5つの任務を掲げた。
長年の貧困削減の取り組みにより、中国の貧困者は現在残すところ500万人余りとなっている。うち300人余りは農村部の貧困者。中国の脱貧困攻略の主戦場が農村にあると言える。従来の毎年1300万人の貧困削減ペースを考えると、さらに500万人余りの貧困削減は難しくないが、これはいずれも根深い貧困だ。
中国農業農村部の韓長賦部長(中央農業指導チーム弁公室主任)は記者に、「今年は脱貧困攻略戦の締めくくりの年であるが、攻め落とす必要があり、攻め落とさなければならない最後の砦が残されている。まず重度貧困地区だ。これらの地区は自然条件が劣り、基礎的条件が脆弱で、発展が遅れ、公共サービスが不足している。予定通りの脱貧困を保証するため、総力をあげて力強く支援しなければならない。次に特殊貧困者で、各種社会保障政策を総合的に運用し、全員の最低限の生活を保証しなければならない」と述べた。
弱点補強の目標・任務について、中央1号文書は小康社会の全面的な建設の目標・任務と合わせ、農村インフラ及び公共サービスなどの8つの弱点補強の加速を掲げた。張氏は「今回の感染対策は、農村に存在する多くの弱点を浮き彫りにした。例えば医療条件、公共の警戒意識、道路インフラなどの面で、都市部との間に大きな開きがある。そのため今年はこれらの目立った弱点の補強を急ぎ、農村の教育、医療、生活環境、ネットワーク建設、文化事業の取り組みをさらに徹底する必要がある」と指摘した。
立春が過ぎ、今年の農作業が始まる。中国は春耕の追い風に乗り、正常な経済の軌道に戻れるだろうか。張氏は「農業生産の再開は、全国の経済回復、全国の経済・社会の安定に対して重要な意義を持つ。中央1号文書の発表は、中国政府が感染対策に勝利する決意を固めていること、また小康社会の全面的な建設という目標を予定通りに実現し、経済の持続可能な発展を実現することを示した。この重要な時期に全国が平常心を維持し、積極的な措置を講じると信じている。各業界は中央の計画を効果的に実行し、感染症に必ず勝利するだろう。また予定通り小康社会の全面的な建設を実現するはずだ」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年2月6日