感染が拡大する中、食用油や野菜などの重要な生活物資の生産・備蓄・流通を維持し、一般人の食料を確保し、安全で安定的かつ秩序正しい市場の供給を保証するにはどうするべきだろうか。
最新の観測データによると、全国36の大・中都市の米・小麦粉・油小売価格は8日、春節前と比べほぼ横ばいとなっている。豚肉価格は小幅上昇後に安定化し、鶏卵価格は安定しつつ低下。15種の野菜の価格は1月30日のピークから10ポイント低下。
国民共同予防・抑制メカニズムが9日に開いた記者会見において、国家発展改革委員会(発改委)経貿司の陳達副司長は、「毎年の春節連休後、多くの労働者がUターンし、食用油、肉、卵、乳、野菜などの生活必需品の需要が増加する。今年は感染対策の要素が重なり、生活必需品の供給保障の圧力が例年よりも大きくなっている」と述べた。
そこで発改委は商務部などの関連部門と共に、観測及び早期警戒処置メカニズムをさらに改善し、生活物資の市場供給を拡大した。感染対策を徹底した上で、生活必需品の関連企業の営業・稼働再開を積極的に支持し、市場供給の物資の基礎を固める。
情報によると、全国重点観測対象の食糧生産・加工企業の稼働再開率は現在94.6%にのぼる。天然ガス、電力、精製油が十分に供給されている。民間航空・鉄道・水路輸送網が正常に運行されている。
湖北省では連日、生活必需品市場の運行が全体的に安定しており、在庫がほぼ安定している。生活必需品の価格がさらに低下した。湖北全省の重点調査によると、米、面、食用油、鳥肉、牛乳の10−15日分の商業在庫が確保されている。豚肉と鶏卵は約5日分。野菜動的在庫は約3日分の供給を賄える。毎日の商品販売後、商品が継続的に補給されている。
商務部市場運行司の王斌副司長は「全国の生活必需品は現在、市場で全体的に見て十分に供給されている。品種が豊富で、価格がほぼ安定している。今後さらに生産・供給の基礎が固められる」と説明した。
Uターンラッシュに伴い、生活必需品以外にもマスクの需要が大幅に拡大している。記者の調べによると、関連部門は生産拡大を再三表明しているが、マスク難民が一部地域に存在している。
観測によると、7日現在の全国マスク生産企業の生産能力に基づく稼働再開率は73%。発改委などの部門は迅速に企業の稼働再開を促すと同時に、生産の過程における人材、資金、原材料供給、設備調達などの問題解消に協力し、既存生産能力のフル稼働生産の早期実現を急いでいる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年2月10日