丹東イチゴ、三亜マンゴー、奉節オレンジ、泰興地養卵など、多くの高品質低価格の「産地直営特産物」が近ごろ、淘宝、京東、拼多多などの通販サイトで人気を集めている。多くの果物や野菜の特産物が前年同期よりかなり安い価格で販売されている。
感染症流行の影響により、都市部で生鮮食品が供給不足となる一方で、農産品の売れ行きが低迷している。感染症流行下における需給の矛盾を解決するため、通販サイトは中継販売、グリーンゲート開設、感染症予防農産品専門エリア開設などの様々な手段を通して生産と販売をつないでいる。
感染症流行が農産品の川上に影響
海南省の一部農産品は広範囲にわたり売れ行きが低下した。感染症流行の影響で、三亜マンゴーは仕入れと販売のルートを断たれ、その量は15万キログラムに及ぶ。楽東リー族自治県のハミウリも価格が低下し、地元農家は500グラム0.5元で5万キロ販売したが、大量のハミウリが今も畑に放置されている。
京東生鮮部門によると、マンゴーは賞味期間が短く損失が多い季節の果物で、20日ほど収穫が行われなければ損失は避けられない。初歩統計を見ると、三亜の100世帯以上のマンゴー農家が売れ残ったマンゴーにより1億元規模の損失を被った。
吉林省松原市の張振強さんは、「冷凍梨を販売して何年にもなるが、感染症の流行により、オンライン取引が完全に停止した。感染症流行に伴う道路封鎖で、丹東のイチゴ、運城のふじリンゴ、、重慶奉節のオレンジなど多くの地域の農産品も影響を受けた」と述べた。
感染症流行に伴う農産品の売れ行き低下は、主に物流や人力などの要因によるものである。
京東生鮮の責任者の唐詣深さんは、「今回の売れ行き低下は多方面の原因によるもの。平年は仕入れ業者がこの時期に農村に仕入れに行くが、今年は来られずに販路が阻まれた。現地の物流が規制され、道路封鎖により農産品を遠くに輸送できなくなった。また、販売ルートが変化し、営業停止や経営戦略の変更などが存在するルートもある」と述べた。
「年の計は春にあり」という言葉があるが、感染症流行に伴う売れ行き低下は農家の収入だけでなく、一部産地の春耕計画にも影響し、今後1年、農産品の供給は厳しい試練に直面するとみられる。
通販サイトが様々な救済手段を講じる