農民の果物が畑で腐らないようにするため、各大型通販サイトは様々な手段で販売を手助けしている。
「うちのシャキシャキ食感のトマトは山東産で、昼と夜の気温差が大きいため甘い。48時間以内に発送できる」と、中継を通し、煙台市の農民が販売者となり農産品を紹介する。淘宝は「吃貨助農」(食いしん坊が農家を助ける)会場を開設し、サイト公式キャスターが山東、四川、浙江などの農民と接続して農産品を紹介している。
2月10日、京東は全国生鮮食品グリーンゲートを開設し、コールドチェーンを専門に支援し、優先的に発送すると発表した。拼多多も同日に専門ページを開設し、400の産地・230以上の貧困県の農産品を販売し、5億元の特殊時期農家収入保障手当を支給した。
感染症予防期間、消費者は買い物に行く必要がなく、大量の消費ニーズをオンラインに移すこともできる。淘宝吃貨公式サイトによると、1回の中継で、煙台産トマトは約5000キロ、キュウリは約7500キロ、イチゴは約3000キロ売れた。3日間で、「吃貨助農」での農産品販売量は150万キロを超えた。
拼多多によると、「抗疫農貨」専門ページの開設日、農産品の注文件数は600万件を突破し、遼寧丹東のイチゴ、山東煙台のリンゴ、雲南建水の玉ねぎ、江蘇泰興の地養卵など120種以上の農産品が1万件の注文を超えた。
感染症流行下で農産品の生産・販売を接続するには、多くのことを行う必要がある。拼多多新農業農村研究院の狄拉克副院長は、「1つ目は産地、特に貧困地の農産品の在庫と質の状況をまとめ、販路を開拓して農産品を売り出す必要がある。2つ目は各地の政府部門と連携し、これらの農産品のグリーンゲートを開設する必要がある。3つ目は物流資源を統括し、新鮮な農産品を消費者に直接届けられるようにする必要がある」と述べた。
天猫生鮮業専門家の福爍氏は、「ECサイトの農産品売れ残り解消は売れ行きが低下した商品をオンラインに直接移すことと同じ。業者の仕入れ、仕分け、梱包を全面的につなぐことが重要」だと話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年2月14日